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KAUNG MYAT HTET

波佐見町 日本文化学習ツアー

第1日目 波佐見町 日本文化学習ツアー

 長崎国際大学と長崎短期大学に通う留学生を対象とした日本文化学習プログラムの一環として、長崎県の波佐見町へ訪問し、参加しました。



波佐見町は「波佐見焼き」と呼ばれる陶磁器産業が盛んな町で、素朴なデザインや伝統的な製造技術、日本の伝統美を特徴とする陶器が世界市場で高く評価されています。


 まずは波佐見焼の製造工程を学ぶために陶磁器工場を訪問しました。工場内では最新の機械設備を使って陶磁器が生産されている様子を見ることができました。原料の準備から成形、仕上げ、検品まで、細かい作業が連携して行われていることがわかりました。切断や調整が必要な部分の加工、乾燥、そして最初の窯焼き工程も見学しました。




波佐見では最新の窯炉を使用し、必要な温度や焼成時間を細かく調整しながら生産が進められています。



 その後、自分たちでジャンボピザの作り方を実際に体験し、昼食としていただきました。おいしいピザを作るために、生地の伸ばし方やピザの形成方法など、一つひとつの工程を体系的に学びました。ジャンボピザの材料には生地、チーズ、トマト、豚肉のスライス、きのこ、ピーマン、玉ねぎを使いました。ピザを焼く際には、波佐見の陶器製のピザ焼き器を修理して使うなど、波佐見ならではの工夫も見られました。



ひとつの貴重な学びとなりました。



 昼食後、「ろくろ体験」と呼ばれる陶芸または陶磁器の成形機を使って、自分で基本的な陶器作りの体験をしました。作りたいお皿や小皿、湯呑みなど、お好みの形を選んで制作することができます。



 初日の日本文化学習では、波佐見町の日本の陶磁器産業に関する多くの知識を得ることができ、実際に自分で体験しながら学ぶことができた、一日を通した学習プログラムでした。




2日目、波佐見町日本文化学習の旅

 波佐見町での日本文化学習プログラムの2日目は、波佐見町の高山(Takayama)陶磁器工場で作られた陶器の皿やカップに、自分の好きな絵を自由に描いて装飾する体験を行いました。自分で描いたデザインが完成した後は、工場で再び焼き上げられ、つややかで美しい仕上がりの陶器の皿やカップが出来上がります。




その後、波佐見の歴史と文化を保存・展示するために設立された博物館・交流センターを訪問し、見学する機会を得ました。館内では陶磁器産業の歴史や地域の文化に関する展示が行われており、訪れる多くの観光客が学び、交流できる場所として開放されています。



 また、歴史を学びたい研究者や観光客にとっても重要な場所であり、波佐見町の伝統文化を未来の世代へ継承し守り続けるために重要な役割を果たしています。文化博物館には展示品だけでなく、興味深い化石のレプリカや歴史の流れを示す資料なども展示されており、とても見応えがあります。

博物館の見学を終えた後、日本の有名な伝統工芸の一つである食品サンプル作りの工房にも訪問し、体験する機会を得ました。食品サンプル制作の目的は、飲食店でお客様が料理の見た目や量をわかりやすく把握できるようにするためです。現在、波佐見町でも食品サンプル作りの工房が稼働しており、パフェ(Parfait)というデザートのサンプル作りも行っています。



3日目のHasami(波佐見)日本文化学習ツアーでは、波佐見町にある陶器の湯のみ製造工場を訪問しました。日本人にとって、湯のみでお茶を飲むことは日本文化の習慣の一つです。お茶を淹れて飲む際には、陶器製の湯のみや急須を使うことが一般的です。



3日目のプログラムでは、湯のみの蓋に絵付けをする体験をさせていただきました。まだ焼き上がっていない蓋に、自分の好きな絵やデザインを描き、その後乾燥させて再度焼き上げると、美しく完成した陶器製品が出来上がります。自分で絵を描き、しかも作品を持ち帰ることができるという貴重な体験に、とても嬉しい気持ちになりました。



 湯のみの蓋に絵付けをするだけでなく、陶器になる前の素焼き状態の「招き猫」の人形にも、自分の好きな色で絵付けをする体験もさせていただきました。



 その後、日本で珍しい食べ物の一つである「そば(蕎麦)」の製麺体験もさせていただきました。そば粉から麺になるまでの工程を先生が丁寧に教えてくださり、自分でこねること、延ばすこと、麺を切ることなど、一つひとつの作業を順を追って学ぶことができました。


 そばの麺生地を作る際の「こねる」工程は非常に重要です。水と粉の割合を正確に調整しながら丁寧にこねることが求められます。何度もこねていくうちに、麺生地は適度な硬さと弾力を持つ状態に仕上がり、板状に伸ばして麺を切る準備が整います。生地がしっかりまとまったら包丁を使って薄く均一に切っていきます。

切ったそば麺は熱湯で短時間ゆでて、そば麺として完成させます。ゆであがったそば麺は、めんつゆ(つゆ)と一緒にいただきました。冷たいそばが好きな方には、ぜひそば麺を味わうことをおすすめします。



 長崎県波佐見町での3日間にわたる日本文化学習プログラムは、そば作り体験を通して楽しく充実したものとなりました。



 その後、波佐見町内で活動する事業者や居住者、また3日間の学習プログラムをサポートしてくださった先生方とともに、3日間の学習体験や感想を共有し、不明点や疑問点を互いに質問し合い、多くの知識を得ることができました。とても楽しい時間となりました。


 最後に、波佐見町での3日間の学習プログラムのあらゆる面で支えてくださった先生方へ感謝の言葉を述べ、波佐見町を後にしました。


長崎国際大学と長崎短期大学の2校が共同で実施した日本文化学習プログラムは、私にとって多くの思い出と新しい経験を得られる貴重な機会となりました。

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ミャンマー語

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