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HNIN OO KHAING

波佐見町への研修旅行

波佐見町への研修旅行(1日目)




 私たちは3日間、波佐見町(Hasami-chō)への研修旅行に行きました。

波佐見町は日本の主要な4つの島のうち、南部に位置する九州地方の長崎県の北東部にある町です。長崎県内の主要都市である佐世保からは約25km(16マイル)離れ、県庁所在地である長崎市からは約50km(31マイル)離れています。町の東部と北部は佐賀県の武雄市や嬉野市などの町に囲まれており、西部と南部は佐々町や佐世保市と接しています。


 午前9時15分に佐世保駅を出発し、波佐見町にある高山(Takayama)株式会社を訪問しました。高山株式会社は有名な陶磁器メーカーのひとつであり、町の伝統的な陶器である「波佐見焼(Hasami-yaki)」の豊かな伝統の一部を担っています。工場では実際に陶器作りの工程を見学することができました。


 高山が製造する陶器は、シンプルでありながら洗練されたデザインを特徴とし、機能性と耐久性を重視しています。主に伝統的な青と白の色合いが用いられていますが、現代的な美しさも追求し、消費者にとって魅力的な商品作りに努めています。古き良き伝統と新しい感性の融合は、日本国内外で同社製品の人気と魅力を高める要因となっています。

 

高山の陶器は日常使いだけでなく、コレクションアイテムとしても高く評価されています。また、地元の雇用を支え、観光客や陶芸ファンを町に呼び込むことで、地域経済にも大きく貢献しています。


 

私は自分自身でも陶器作りの体験をすることができ、ミャンマー国内での陶磁器の製造方法との違いについて学ぶことができました。


 その日のうちに、ピザ作りも自分自身で体験することができました。波佐見町(Hasami-chō)と陶磁器との深いつながりから、見事に作られた波佐見焼(Hasami-yaki)の皿の上でピザを提供するレストランを見ることができ、この町の文化遺産とつながった特別な食体験を味わうことができました。

 午後4時には、佐世保市へ戻りました。





波佐見町への旅 – 2日目

 午前9時15分に佐世保駅を出発し、まずは「波佐見町歴史文化資料館(Hasami Museum of History and Culture)」を訪れました。


 この博物館では、長い年月を経て発展してきた波佐見焼の歴史が紹介されており、歴史的な展示物とともに、現代的な作品も展示されていました。訪問者は、波佐見町に代々受け継がれてきた陶工たちの技術と創造力の変遷を学ぶことができます。また、歴史的な出来事、重要な人物、地域の社会・経済に関する情報も含まれており、何世代にもわたる波佐見町の人々の日常生活や習慣、地域社会の変化についても知ることができます。



 館内には道具や衣類、日常生活で使われていた様々な歴史的な品々が展示されており、地域文化の深いルーツへの理解を深める助けとなっています。建物のデザインは伝統と現代建築が融合されており、学びや思索にふさわしい落ち着いた空間を提供しています。また、周囲の景観と調和するよう設計されており、来館者の体験をより豊かにしています。


 その後、実際に「食品サンプル(shokuhin sanpuru)」を自分の手で制作する体験も行いました。


 食品サンプルは、非常にリアルに作られた料理模型で、プラスチックやワックスなどの素材を使って手作業で作られるのが一般的です。主にレストランのメニューを視覚的にわかりやすく魅力的に紹介するために使われています。私は「ミニパフェ」のサンプルを自分で制作しましたが、今回の活動の中で一番楽しかった体験の一つでした。



 また、自分で選んだ陶器にシールや装飾を施し、自分だけのオリジナル作品も作ることができました。昼食の後には、近くの川に降りて、自分の気に入った陶片(陶磁器の破片)を探す体験も行いました。


 

 

波佐見焼の歴史は江戸時代(1603〜1868)の17世紀初頭に始まったとされます。私たちが川で見つけた陶片は、専門の先生によってその時代背景を解説していただき、最後にはその陶片を使ったアクセサリーづくりの体験も行いました。





波佐見町への旅 – 3日目


 旅の3日目は、午前9時に佐世保駅を出発しました。


 この日は「鋳込み(いこみ/ikomi)」という技法について学びました。

「鋳込み」とは、日本の伝統的な陶磁器製作技術のひとつであり、波佐見焼をはじめとする多くの陶磁器の大量生産において重要な手法です。この技術では、細部まで繊細に表現されたデザインを、手作業では難しい精度で成形することが可能です。複雑な形状の器や、ティーカップ、皿などの繊細な製品を作る際に、特に有効であることを学びました。



 

 体験では、自分自身でティーカップの蓋に絵を描き、型に流し込む工程を体験しました。また、猫の形をした成形品に絵付けをすることもでき、楽しい体験となりました。



 その後は、「そば(蕎麦)」作りの体験もありました。

「そば」は、日本で何世紀にもわたって親しまれている伝統的な料理で、そば粉から作る日本の麺料理を指します。一般的に、細くて灰色がかった色の麺が特徴です。波佐見町周辺の地域は、そばの主原料である「そば(buckwheat)」の栽培に適しており、そば文化が根付いています。




 波佐見町にある多くのそば店では、代々受け継がれてきた伝統的な製法を守り、手打ちでそばを作ることに誇りを持っているそうです。私たちも、一からそばを打ち、茹でて調理する工程を学びました。この体験を通じて、そば作りに込められた職人の技術やこだわりに、より深い理解と敬意を持つことができました。


 この3日間の研修旅行は、本当に有意義で実り多いものでした。


 一つの町が、昔から現代までどのように発展を遂げてきたか、その努力と情熱に心から感銘を受けました。そして、この旅で得た貴重な経験を胸に、私自身の身の回りでも努力を惜しまず取り組んでいこうと決意しました。

 

 この素晴らしい体験の機会をくださり、また細やかにご指導・ご支援くださった先生方に、心より感謝申し上げます。


Report

​レポート言語:        

ミャンマー語

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